第26章 ♡Story23♡ 熱愛疑惑は白or黒?
「っ...太輔、怖いよ......ここにいることも、ばれちゃった......」
「......。」
(犯人は、一体何が目的なんだ?
っ百合をここまで怖がらせて......)
百合はあの時と同じようにすっかり震えていた。
「百合、一旦あがろう。ここにずっと立っているのもあれだしな......」
「うん......」
リビングに戻る二人、太輔はベランダを開け下に怪しい奴はいないか確認した。
「......特にいない、か......ん?」
確認した後ドアを閉めようとしたが、太輔はあることに気づいた。
それは路地裏横に一人の黒服を着た男が、こちらを下から眺めている光景だった。
「太輔......どうしたの?」
「っいや、何でもねぇ......ただ犬を散歩させていたお爺さんだった(苦笑)」
「っ......びっくりさせないでよ......」
「わりぃ......もう飯にするか(苦笑)」
「......うん、今日は手抜きカレーだよ。」←
「あっそう......(苦笑)」
百合はキッチンに戻り、食器を取り出す。
「......。」
(さっきの黒服の男は......誰だったんだ?
俺の事を見た後そのまま姿を消しちまったけど......
っ......もしかしてあの男、百合を監視している?)
「太輔?夕飯前に難しい顔してどうしたの?」
「っ何でもねぇよ(苦笑)
......手抜きっていうわりには結構凝ってね?
目玉焼きまでのせてるし......」
(今の事、あまり百合には言わない方がいいな......)
「そう?バーモ●ドカレーに目玉焼きのっけただけだよ?
あとシーザーサラダとドレッシング作ったくらいだし......」
「それ、手抜きじゃなくて普通に手作りじゃね?(笑)」
「......そうかな?」
「そうかなって......(苦笑)」
(何コイツ......本気出せば店出せるくらいの料理作っちゃうわけ?(汗))←