第25章 ♡Story22♡ 熱愛発覚!?
社長室前...
コンコン
「失礼します、山田涼介と玉森百合です。」
「入りなさい。」
ガチャッ
「「失礼します。」」
社長室に入ると、片桐社長と秘書の神楽坂さんがいた。
「百合、いきなり呼び出して悪かったな。」
「いえ、社長......お話って?」
「難しい話ではない、単刀直入に聞く.....」
「は、はい......」
(やっぱり、柊さんの事?)
「百合、A.N.JELLの藤城柊君と付き合っているのか?」
「っ社長......単刀直入過ぎではありませんか?」
「どうなんだ?百合......」
「っ柊さんとは、友人同士です......
昨日も一人のお友達として遊びに行ってきました......」
(今日の片桐社長、少し怖い様な気がする......やっぱり、
所属タレントの恋愛に関して厳しい人なんだ......)
「そうか、ならいいんだが......」
「......。」
「最近、ネット上でこんな写真が出回っている。京子......」
「......はい。」
京子はタブレットを操作する。
「っ......」
(まさか、太輔との......?)
「百合......これよ?」
京子が百合の前にある写真を見せた。
「っ......」
(やっぱり......)
やはり見せられた写真は百合と太輔が抱き合っている写真だった。
「百合、この写真に見覚えはあるか?」
「っいえ......」
「山田、お前もこの写真に見覚えは?」
「いえ、僕も分りません。
この写真、顔がはっきり写っているわけでもありませんから......
百合ちゃんと柊さんって決めつけるのはどうかと......」
「社長、やはり百合達はただの友人関係ですわ。
彼女が事務所のルールを破るなんて、ありえません!」
「まぁ、それもそうだな......」
「っ......」
(っ黙っているのが、本当に申し訳ないよ......)
「......。」
(っ百合ちゃん......)
涼介は俯く百合を悲しげに見た。