第25章 ♡Story22♡ 熱愛発覚!?
太輔Side
さっき百合から泊りの電話が来て、他にも色々と話していたわけだが......
『.....っs..柊さん!』
電話の向こうからは驚いた様子で藤城柊の名前を呼ぶ百合の声が聞こえた。
「ぇ...柊さんって......お前、藤城柊と同じ部屋にいんのか?」
『ま、まぁ......』
......同じ部屋に泊まってんのか?
それからしばらくして、さらに戸惑う百合の声が聞こえてきた。
『っ!?......しゅ、しゅしゅ柊さん!』
「っおい百合!」
一体何が起こってんだよ......
電話で話しているわけで、向こうがどんな状態なのかはよくわからない。
だが男と二人きりでホテルの部屋にいるのは変わりないので
いくら優男である彼もいつどこで豹変するか分らないので不安で仕方なかった。
「っ百合!おい百合!」
俺が何度呼んでも百合からの返答はなかった。
だが小さくぼそぼそと何か話しているのは分かった。
「っ...一体何話してんだよ......」
っ百合......
「百合!.....っ返事しろ!」
何で返事しねぇんだよ......百合......。
やっぱり、男と二人きりで行かせないほうが良かったのか......?
俺がもう一回百合の名前を呼ぼうとした時、やっと返答が帰ってきた......
だが......
『......もしもし。』
電話の向こうから聞こえてきた声は百合のものではなく藤城柊のものだった。
「っ......」
『っ柊さん!?』
「っ何で、お前が......」