第25章 ♡Story22♡ 熱愛発覚!?
トイレに並んでいる百合。
幸い、まだ混雑する時間帯ではなかったので意外とすんなり入れた。
早速百合はメイクポーチから鏡とくしとヘアゴムを出す。
「......ツインテールにしたら、私が玉森百合って解っちゃうのかな......」
ちょっとした不安も抱きながら、一本に縛っていた髪を解きくしを入れた。
そして髪を整えているうちに、人の視線を多く浴びていた。
ボソッ
「あの子、玉森百合ちゃんに似ていない!?」
ボソッ
「もしかして、誰かとデート!?」
ボソッ
「じゃあ、柊君と一緒に来ているのかな?」
「.....(汗)」
(や、やりずらい......(苦笑))
ちょっとやりずらそうに髪を整える百合。
丁度髪を整え終わり、カチューシャを付けた時...
「っあの!」
「......?」
小学生くらいの女の子が百合に声を掛ける。
「もしかして...玉森百合ちゃん、ですか......?」
「っえっとねぇ......(苦笑)」
女の子が質問したのと同時に、さらに視線を受ける百合。
「......っうん、そうだよ?」
(勢いあまって言っちゃったよ......(苦笑))
「本当にっ!?」
女の子は目を輝かせた。
ざわざわざわざわ...
百合が認めたのと同時に、さらに周りは騒めき始めた。
ボソッ
「うっそ!マジで!?」
ボソッ
「めっちゃスラってしてる......」
「うん(苦笑)
君は家族とみんなで来たの?」
「うん!お母さんと、お父さんと、お兄ちゃんと来たの!」
「私もね?君と同じくらいの時よくみんなで来てたんだよ(微笑)」
「そうなのっ!?」
「しかも家族構成が私と同じ(笑)」
「百合ちゃんと一緒なの!?」
「うん、私と一緒だね(微笑)」
キラキラキラ~
「......。」
女の子は更に目を輝かせて百合を見た。