第24章 ♡Story21♡ 熱愛疑惑
手を洗ってテーブルの椅子に腰かける百合。
「おぉ!ビーフシチューだ!」
「パンとご飯あるけど、どっちにする?」
「どっちも食う!」←
「お前モデルだろ......(汗)」
(モデルって食生活大事なんじゃねぇのか?)
「少しずつ食えば大丈夫だって!」
「まぁお前はもっと食った方がいいだろうけどな......」
「(笑笑)」
結局百合はパンとご飯、両方食べることにした。
「このパン美味しい!まさか手作り!?」
「まさか!時間掛かるし作らねぇよ(苦笑)
最近出来たベーカリーショップで、帰りに買ってきたんだよ。」
「へぇぇ!」
そう言うと百合はもう一口パンを食べる。
「うまっ❤」
百合はどうやら気に入ったようだ。
シチューも大分食べ進め...
「ねぇ太輔!」
「どうした、何か相談事か?」
「そんなとこ!」
「......?」
「今日ね、柊さんにこれ貰ったんだ!」
百合は先程のパスポートを出し、太輔に見せる。
「......特別パスポート?」
(何でまた彼が......)
「なんか桂木さんが二人分の特別パスポート発行してくれたみたいなの!」
「桂木って.....同じA.N.JELLの?」
「うん!それで、時間とかが合えばどうかって柊さんに誘われて......」
「......山田君とかは何て言ってるんだ?」
「気晴らしになるから、行って来てもいいって言ってた。」
「......なら、俺は構わないけど?」
(ちょっと複雑だけどな......(汗))
「いいの!?」
勢いあまって席を立つ百合。
「お、おう.....ってか、また服汚すなよ?」
「ご、ごめん......てっきり反対するのかと......」
「俺はそんな束縛みてぇなことはしねぇよ......
もし泊まり込みになるようだったら、それくらいは電話しろよ?」
「う、うん......なんかあっさりだね(苦笑)」
「......本当は、不安だ......。」
「ぇ......」