第24章 ♡Story21♡ 熱愛疑惑
「......百合ちゃん、もしかして俺に申し訳ないって気持ちになってる?」
「っ!?」
「これは俺の意志で言っているんだ。だから何も気にしないで(微笑)
もし藤ヶ谷さんのほうがOKなら、気晴らしに行って来て。
いいリフレッシュになるんじゃないかな?」
「っ涼介さんは...私に甘すぎですよ......」
(何で涼介さん、ここまでしてくれるんだろ......)
「確かに他のマネージャーに比べたら大分甘いよね(苦笑)
でも前にも言ったと思うんだけど......
モデルだろうとなんだろうと、他の人と変わらない一人の人間なんだ。」
「......。」
「だからその人の意志を潰してまで、俺には出来ないよ......
特に、百合ちゃんにはね(苦笑)」
「へ......?」
「百合ちゃんは初めて俺がマネジメントした思い入れがあるからね(微笑)」
「そ、それだけ......ですか?」
「......どうだろうねぇ(笑)」
「涼介さん、そんな焦らすような言い方しないでくださいよ!
余計気になります!」
「(笑笑)......ほら百合ちゃん、もう少しでマンションに着くよ?(笑)」
「話逸らさないでくださいよ!」
「(笑笑)」
そんな事を話しているうちに、あっという間にマンション近くまでついた。
「......よし、今なら誰もいないから行こう!」
「はい!」
ちなみに最近は、念の為に涼介が部屋まで送っていくことになっている。
時刻は7時過ぎで人はほとんどいない。
部屋前...
「今日も無事に辿り着いたね。」
「毎回ありがとうございます、涼介さん!」
「いえいえ(微笑)じゃあまた水曜に!」
「了解!」
涼介に手を振り、百合はいえの鍵を開けた。
「ただいま!」
「お帰り。晩飯今できたから、手ちゃんと洗って来いよ!」
「はーい!」
百合は暑っ苦しい帽子とマスクを取りながら、靴を脱ぎ洗面台に向かった。