第23章 ♡Story20♡ 結婚披露宴
それから数時間後、百合が部屋から出てきた。
「お帰り太輔~」
「今頃だけどただいま、昼飯サンキューな。」
「ちゃんと温めて食べた?」
「いや、温めなくても十分美味かったよ。」
「そう?」
「あぁ。百合は大丈夫だったか?」
「うん、部屋でテスト勉強してた!.....途中寝ちゃったけど(苦笑)」
「そっか......」
「私一人でも大丈夫だったよ?多分、心が大分落ち着いたんだと思う。」
「そうかもな。朝より大分顔色もいいし、明日の撮影にも支障はねぇだろ。」
「うん!」
太輔はいつもの百合に戻ってきていてホッとした。
「......(微笑)そうだ、百合。」
「どうしたの?」
「来週の日曜は仕事入ってねぇだろ?」
「うん、それが?」
「北山先生の結婚式、招待されたんだよ。これ、招待状。」
太輔は百合に招待状を渡す。
「あー!前に言ってたね(笑)
11月には女の子生まれるんだよね?」
「あぁ。」
「私も行っていいの?」
「あぁ、日曜大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ!お嫁さん、どんな人なのかなぁ♪
ぁ、でも来月赤ちゃん産まれるならお腹大分膨れてるよね?
ウエディングドレスってサイズあるのかな?」
百合はまるで自分の行事なのかのように期待に胸を膨らませた。
「......。」
(北山先生の案って、何でこんなに役に立つんだろ......)←
楽しそうな百合を見てふと思った太輔だった。