第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
「もしもし......」
『もしもし百合ちゃん?』
「はい......」
『手紙の事、裕太君から聞いたよ......今の声を聞いてみても、かなり虚ろだよ?』
「......そう、ですか?」
『うん......かなり精神的にショックを受けたよね?』
「......まぁ......」
『手紙の内容も、読んだよ......』
「涼介さん、私怖いです......
学校とかも、行きたくても行けないです......」
『学校のことだけどね.....』
「はい......」
『しばらく学校は休んで?外出も、必要最低限に......』
「......。」
(学校に行けないってなると、陸や美香ちゃんに会えなくなるんだ......)
『しばらく、様子を見た方がいい。
手紙の内容にはクラスのことや席までも知られちゃったんでしょ?』
「えぇ......」
(私が、どこの席に座っているのかも知られちゃったし......)
『だから学校が一番危険なんだ。
学校にはしばらく、警備員や見張りの先生をつけることになって......
この事も学校に知らせておいたよ。』
「そうなんですか......」
『うん、だからしばらくは自宅待機してくれないかな?
勿論......ドラマの撮影とかはやるけど......』
「......わかりました。」
『本当にごめんね?
ただでさえ学校を早退する事が多いうえにこんな事にまでなるなんて......』
「っいえ!しょうがない、事ですよ......」
『百合ちゃん......』
「いつになったら......学校に行けるんですか?」
『それは...まだ誰もわからないよ......
運よく犯人が学校前に現れてくれればいいんだけど、
ストーカーって色々と厄介だからね......』
「そう、ですか......」
『何か分ったら、また連絡するね?』
「はい、わかりました......」