第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
マンションに着き...
「何とか、無事に帰ってこられたね。」
「あぁ......でもまだ警戒していた方がいい。」
「うん......」
「......んな顔するな。犯人だって、直にわかる。」
「そう、だよね......でも、
っ学校の前で待ち伏せされていたらって考えると......」
百合は再び身体を震わせる。
「百合......」
(精神的にも、かなりやられているな......)
「ヒック...ぅ...怖い...怖いよ......」
その場にしゃがみ込む百合。
「百合、部屋で休んでたほうがいい......」
「やらぁ...う...離れた..くない......」
「百合......」
太輔は百合を包み込むように抱きしめる。
「太...輔ぇ......」
百合は太輔の胸の中で思いっきり泣いた......。
その後夕飯を食べたが、百合は食が細かった。
「気晴らしに、テレビでも見るか?
今日は●村動物園で動物の赤ちゃんSPやるみたいだけど......」
「うん......」
「やっぱり、動物の赤ちゃんは癒されるね......」
「っあぁ、そう...だな......」
テレビを見ていても百合の目は虚ろだった......。
「......。」
(今度は......俺が百合を支える番だな。)
テレビをつけてしばらく、百合の携帯に着信が入る。
「っ!」
またもや百合は携帯の着信に肩を震わせる。
「......百合、山田君から。」
「っ......涼、介さん?」
「あぁ......また、俺が代わりに出るか?」
「ううん、大丈夫......今度は私が出る......」
「......。」
百合は太輔から携帯を受け取り、電話に出る。
「もしもし......」
「もしもし百合ちゃん?」