第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
「俺が百合を守る。だから裕太君は安心して......」
『ありがとうございます(微笑)』
「百合にも、出来るだけ電話するように伝えておくよ。」
『(笑笑)お願いします。
それじゃあ俺は今から事務所に行くので、ここで切りますね。』
「あぁ。」
そして電話を切り...
「お兄ちゃん、なんだって?」
太輔を見上げながら言う百合。
だが百合はまだどことなく震えていた。
「今から事務所に報告しに行くみたい。
だから今夜にでも山田君から電話が来ると思うよ。」
「そっか......」
「あと......」
「......?」
「これからもお前をよろしく、だってよ(苦笑)」
「ぇ、それって......」
「お前が嫌じゃなければ、ずっと俺のうちにいてもいい......」
「太輔......」
「って言ってもどのみち、
犯人が分かるまでは俺のうちにいる羽目になるけどな......」
「ずっと、居ても大丈夫なの?」
「......あぁ。」
「......ありがとう(微笑)
今ので、凄く心が落ち着いた......」
「.....(微笑)
じゃあ帰るぞ。」
「うん、そうだね......」
こうして再び車を走らせた。
「俺が、お前を守るからな.....」
「ありがとう、太輔(微笑)」
(私って、つくづく幸せものだな......
犯人の事も、こうして忘れられているんだから......)
百合は太輔の温かい想いに触れ、安らぎを感じるのだった。