第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
「......。」
(っ怖いよ......いつでも見られてるような気がして......)
「っ......まだ、あるのかよ......」
だが手紙はまだ続いていた......
そしてさらにエスカレートしてきた......
『教室は1階の1年A組だよね?』
『席は窓側で、後ろから2番目...』
『もう少しで文化祭もあるよね?』
『その日は絶対予定を空けて行くよ。』
『最近やっと君の家を知ったんだよ。』
『でも最近家に帰ってないよね?』
『どこにいるんだい?やっと知り合えるチャンスだったのに......』
『でも俺はいつも君を見ているからね。』
『時期にキミの居場所もわかる、楽しみにしてて?』
「っ......」
(コイツ、ただのストーカーじゃねぇか......)
「ねぇ太輔......凄く、怖いよ......」
「百合......」
百合はすっかり震えこんでしまっていた。
丁度その時...
プルルルル...プルルルル...
ビクッ
「ひっ......」
百合は突然の着信音に肩を震わせた。
「大丈夫百合、裕太君からだ。俺が代わりに出るか?」
コク...
「......。」
ピッ
「......もしもし裕太君?」
『っ藤ヶ谷先生!?っ百合は......』
「手紙の内容に、かなりショックを受けているよ......」
『っやっぱり、見せるべきじゃなかった......』
「あの手紙、いっぺんに来たのか?」
『はい......俺が夕方仕事から帰って来て、
偶然ポストを開けたらその手紙でいっぱいになってて......』
「そうか......」
『でも朝見た時は入っていませんでした......』
(日中か裕太君が帰ってくる前に入れたのか......)
「犯人は、その辺に居座っている可能性があるかもしれないな......」
『えぇ。学校までならまだしも、まさかクラスまでわかっているなんて......』
「......。」