第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
それから5分程で裕太からLINEの通知が来た。
「っ来た!」
「......。」
(手紙の内容、酷いものじゃないといいけどな......)
ゾワァ...
「っ!?......っねぇ...太、輔......」
百合は一通り、手紙の文が書かれたものが撮られた写真を見て、
また背筋を凍らせた......。
「っどうした?」
「っ......なんか、凄く怖いよ......」
「......ちょっと見せてみろ。」
「......うん。」
太輔は車を端の方に止め、百合からスマホを受け取り、
送られてきた写真を見る。
「......っ!?」
太輔も一通り見た後、驚きを顔に隠せなかった......。
「......。」
百合はショックのあまり、すっかり下を向いてしまった......。
「っこれって......」
(何だよ、この手紙......)
手紙の内容というのは......
『いつも、君の載っている雑誌もテレビも見ているよ。』
『笑顔がとても素敵。』
『俺はいつもで君の味方だよ。』
『ドラマのヒロインおめでとう、毎週必ず見るよ。』
言い方は随分馴れ馴れしいものだったが、
内容はヤラカシまでとはいかないないものだった。
むしろ応援してくれるような内容だった。
しかし、手紙は一通につきたった一文......。
そして画面を下に送るたび、手紙の内容はエスカレートしてきた......。
『いつも傍で君を見ている。』
『本当は恋愛ドラマなんてやってほしくない。』
『藤城柊じゃなくて、俺が相手役出来たらよかったのに......』
『君しか見えていないよ。』
『君のことなら、何でも知ってる......』
『制服姿、誰より似合っている。』
『夏服も素敵だったけど、冬服も素敵だったよ。』
『でも個人的には、夏服が好きかな?』
「っ......」
(何でも知ってるって、コイツ......)
「......。」