第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
「っ......」
太輔は展望デッキの方へ走り出す。
「っちょ太輔!?」
(太輔......)
百合もその後を追って走る。
「......。」
(太輔、何か思い出したの......?)
展望デッキに来た太輔......
「っ俺はここで......」
「っ太輔!はぁ...はぁ...いきなり走り出してどうしたの?」
百合には少し息を切らせながら太輔に追いついた。
「ねぇ百合ちゃん......」
「ん?」
「俺はここで......
『っなんで!?もしかしてまた同じものを買ったのっ!?』
『ちげぇよ(笑)
......あのお店、また行きたいって思わねぇし......』
『っじゃあ......』
.
.
.
.
『あれ、お前へのプレゼントだったんだよ。
直、すげぇ焦ったけどな(苦笑)』
『っじゃあそれで......
『じゃあ私が何かアドバイスするよ!女子の好みだったら女子にお任せ!』
『ふぅん......なら話が早いかな......』
『へ?話が早いって?』
『ぇあ...いや......女子の意見とかあればすげぇ助かるなってこと。』
『なんか今日の太輔、妙にテンパってない?』
『別に、気のせいだろ。』
話しが早いって言ったのも......
『例えば......ぁ、この当店人気No.1の香水とかさ!
さっきお試しで匂いを嗅いでみたんだけど、香りも程よかったの!』
『なるほどね....』
.
.
.
『なら、これでいいか......』
『なんかあっさり決めてない?』
私の意見を言った後すぐ決めたのも......』
『......そう、
お前が1番欲しそうにしてから"それ"にしたんだ。』
俺はここで、香水をあげたんだよね?
確か......"SweetRose"っていうお店で.....」
「っ太輔......」
(やっぱり、また記憶が......?)