第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
今週の土曜...
「ねぇ太輔!」
「ん?」
「今日休みだから、星の丘公園行ってみない?」
「星の丘公園って......展望デッキがあるとこだっけ?」
「うん!あそこでね?太輔からネックレスを貰ったんだよ。
......あと、この香水もね(微笑)」
「香水?」
「うん......太輔、苦労して買ったんだよ?(笑)
香水が売っているお店、思いっきり女の子向けだから(笑)」
「そうだったの?」
「うん!もう二度と行きたくないって言ってたよ(笑)」
「へぇ......」
「とにかく行ってみない?」
「うん、そうだね。
もしかしたら、記憶をまた一つ戻せるかもしれない......。」
「......だね(微笑)」
こうして二人は車で星の丘公園に行くことになった。
しばらく車を走らせ、星の丘公園に到着。
「ここ、空気が美味しいね。」
「うん!東京にはなかなかないからね。
......あ、あそこだよ!プレゼントくれたところ!」
百合は展望デッキを指差す。
「あそこが......っ!」
「太輔......」
(また、頭の中に......)
百合は頭を抑え込む太輔を心配そうに眺めた。
「......っ」
(確か、俺はここで......
『やっぱここから見える景色は最高!』
『そうだな、心が安らぐ......そうだ百合、
これ俺からのプレゼント。』
『プレゼントっ!?開けてみていい?』
『あぁ。』
俺は百合に......
『っこれって!?』
『驚いた?』
『な、なんで......』
『何でこの香水......っもしかして......』
『......あぁ、あの時買ったやつだよ。』
あの時買った香水を百合に、あげた?)
「太輔......何か、思い出したの?」