第21章 ♡Story18♡ まさかの同棲!?
エレベーターで10階まで行き、部屋の前に着いた。
「ここが藤ヶ谷先生のお部屋だよ!はい、これは合鍵!」
宏光は百合に部屋の合鍵を渡す。
「ありがとうございます。......あの、合鍵って?」
「さっき藤ヶ谷先生と作って来たんだ、百合ちゃん専用のね♪」
「わざわざ?」
「だって学校から帰って来て藤ヶ谷先生いなかったら困るでしょ(笑)」
「まぁそれもそうですね(苦笑)
わざわざありがとうございます。」
「お礼は藤ヶ谷先生に言いな?藤ヶ谷先生が最初に言ったんだからね(笑)」
「ぇ.....そう、なんですか?」
百合は意外そうに合鍵と宏光を交互に見る。
その時...
ガチャッ
「二人共、来たんだね。ここに立っているのもあれだし上がったら?」
「太輔!」
ペコリ
「どうもです。」
部屋からは太輔が出てきた。
「.....ぁ、そのネックレス......」
百合は咄嗟に太輔の首元に目が行き、
首元にはあのネックレスを身に着けていた。
「これ?うん、このネックレスを着けたら...
何か思い出さないかなって思ってね(苦笑)
それに、凄く大切なものなんじゃないかって思ったから......」
「っ太輔......」
「だから、いつも身に着けていようと思ってね......(微笑)」
「っありがとう太輔!
その気持ちだけでも、凄く嬉しい!」
(太輔......小さなことなのに、凄く嬉しいよ(微笑))
百合は小さな希望を持ちながら微笑んだ。
「良かったじゃん百合ちゃん!これだけでも十分な進歩じゃない?」
「はい、そうですね!」
「......(微笑)
じゃあ藤ヶ谷先生、俺はそろそろ行きますね。」
「えぇ、今日は色々とありがとうございます。
"彼女"さんにもよろしくお伝え下さい。」