第21章 ♡Story18♡ まさかの同棲!?
百合Side
現場に着くなりドラマの撮影に入った百合。
「はーいOK!次で今日の撮影は終了だ。残りあと少し、頑張ってくれよ!」
初回のラストシーン撮影に入る前に休憩に入る。
「ふぅ......一応台本見直しておかないと」
(確か......次って、キスシーンあるんだよね?
......もちろん寸止めだろうけど(苦笑))
台本を見るなり少し複雑な顔になる百合。
「百合ちゃん、どうしたなの?」
涼介が飲料水を持ってきながら言う。
「いやぁ何でもないですよ(苦笑)
ラストでのキスシーン、がちょっと......」
「あぁキスシーンね(苦笑)
あれ、もしかしたら本当にやることになるかもよ......(汗)」
「嘘!?」
「実際、俳優さんのファーストキスがお仕事でってことが良くあるみたいだしね(苦笑)」
「そう、ですか......」
「まぁそこは、柊さんにお任せってことだね。
柊さんは優しいから、いい具合で寸止めしてくれそうだけど......」
「でも監督さん次第ですよね(苦笑)」
「そうだね(苦笑)」
しばらく休憩し、撮影は再開された。
「よーい、はい!」
『ふぅん......なかなか良いんじゃない?』
『っあ、ありがとうございます。......っ!』
奏は音姫の頭を撫でる。
『でも、まだまだだけどね......』
『っこれからも、死ぬ気で練習頑張るつもりですから!』
『それくらいの意気がなくっちゃね。
......これは、今回頑張った分の報酬......』
『っ......』
奏は音姫の唇に唇を近づける......
「っ待って!」
百合は勢いあまって両手で静止を掛ける。
「っ!?」
いきなり両手を前にやられた柊は目をパチクリさせる。
「......(苦笑)」
(やっぱり百合ちゃん、キスシーンだけには抵抗感あるか......(汗))
涼介は苦笑いしながら二人を見ていた。