第20章 ♡Story17♡ 記憶
翌日...
今日の撮影は朝から夕方までとかなりハードになる。
事故の影響でスケジュール上、止むおえない判断なのだった。
「じゃあ行ってきます!」
「「「いってらっしゃ!」」」
家族に見送られ、百合は涼介と共に撮影へと向かった。
「百合ちゃん、昨日はよく眠れた?」
「はい!今日は1日中撮影ですよね?」
「うん、大分ハードだよ?」
「若いから大丈夫!←
......多分(苦笑)」
「(笑笑)若いっていいねぇ......」
「涼介さんも十分若いですよ(笑)」
「ありがとう(笑)」
(百合ちゃん、凄く元気だけど......本当に大丈夫かな......
『百合......あんまり無理すんじゃねぇぞ?
明日の撮影にも支障きたすんじゃ......』
『大丈夫だよお兄ちゃん!私だって芸能人の仲間入りしたんだから、
それくらいの自覚はちゃんとあるよ......
"仕事"と"プライベート"は、別だから......』
『......そっか。』
『うん......』
無理、してなければいいんだけど......)
涼介は異様に元気な百合を見てふと思った。
そして現場到着...
「ぁ志村さん!おはようございます!」
「お!百合ちゃんじゃん!おはよぉ♪
......あのさ!藤ヶ谷先生の具合とか、どうだ?」
「今日明日には退院できると思いますよ。」
「マジで!?よかったぁ......」
「......(微笑)
じゃあまた!」
「おう!撮影頑張れよ!」
「ありがとうございます!」
百合は徹平にお辞儀をし、柊達が待つ現場に向かった。
「おはようございます!」
「おはよう、百合ちゃん。」
「おはようございます、柊さん!」
「気分とか、大丈夫?」
「はい!ご心配をおかけしました。もう私は大丈夫ですよ!」
「そっか......なら、良かったよ(微笑)」
「......(微笑)」
(私は大丈夫!今は仕事に集中しないと!)
こうしてドラマの撮影はスタートした。