第20章 ♡Story17♡ 記憶
「百合...明日早いから、もう帰った方がいいんじゃないか?」
「ぁ...もうそんな時間?」
あれからしばらく、太輔に私との思い出を色々話したけど......
どれも記憶には無かったみたい......
「確かに......そろそろ帰った方がいいかもね。
百合ちゃん、明日も来るつもり?」
「できたら......来るつもりです」
「オッケー!じゃあ送り迎えは俺に任せて!」
「そんな......悪いですよ(苦笑)」
「いいんだこれくらい!
俺も、百合ちゃんとの記憶早く戻ってほしいからね。」
「百合、ここは涼介の好意に甘えな?
それにお前の事だから、一人だと居座るだろ(笑)」←
「う゛......」
(お兄ちゃん、痛いとこ突いて来る......)←
「百合ちゃん、気にしなくて全然大丈夫だよ?」
「じゃあ...お言葉に甘えて......」
「了解!......北山さんと柊さんはどうします?」
「俺は近くに車を止めてあるから、大丈夫だよ。」
「俺、どうせ暇だから藤ヶ谷先生の所にもう少しここにいるよ。」
「わかりました。じゃあ......俺達はこの辺で失礼しましょうか。」
「「「はい/だな/そうだね」」」
「......じゃあ太輔、また明日来るね?」
「......?あぁ、ありがとう。」
「っうん......」
「4人共、気を付けて帰ってね。」
「「「「はい。」」」」
こうして宏光以外の4人は帰ることにした。
「百合ちゃん、裕太君、山田君...お休み」
「「「お休みなさい!」」」
柊とも別れ、百合と裕太は涼介の車で送ってもらった。
「じゃあ百合、今日はゆっくり休めよ?」
「うん、ありがとうお兄ちゃん。お休み!」
「お休み百合!」
こうして百合は明日に備えて眠りについた。