第19章 ♡Story16♡ 事故...
「記憶喪失って、一時的なものなんですか?」
「うん、殆どがそうだね。
だから百合ちゃん、そんなに心配しなくても大丈夫!
藤ヶ谷先生、百合ちゃんがいたらコロッと記憶戻すよ(笑)」
「だといいんですけどね(苦笑)」
「二人共、藤ヶ谷さんが記憶を失った前提で話してますね(苦笑)」←
「「すいません(苦笑)」」
それから車をしばらく走らせ、
宏光が住むマンションの近くで車を止めた。
「山田君、送ってくれてありがとね!あと百合ちゃん、明日もしかしたら俺も行くかもしれないからその時はよろしくね!」
「わかりました!別に居ても居なくても同じですけど(笑)」←
「(笑笑)じゃあお休み二人共!」
「「お休みなさい!」」
こうして宏光と別れ、今度は百合の家へ向かう。
「事故のことは、ご家族の人にも言うんだよね?」
「はい、上手く言えるか分りませんけど(苦笑)」
「俺が代わりに言おうか?」
「大丈夫です!太輔と付き合っている事も言えたし......
事故の事もちゃんと話せますから!」
「そう?」
「はい!」
「ならいんだけど......」
「涼介さんは心配し過ぎですよ(笑)」
「だって心配で仕方ないよ!また、事故の事思い出して
パニックにならないか不安で仕方ないんだよ......」
「あー......それはありますね(苦笑)」←
「認めるの!?」
「はい(苦笑)」
(今はこうして笑っていられるけど、
事故の事思い出したらまた取り乱しちゃうかもね......)
そして家に到着...
「やっぱり不安だから俺も行くよ。」
「いくら何でも迷惑ですよ(苦笑)」
「俺は大丈夫なの!さっきの百合ちゃんだと、
どうしても不安なんだよ......」
「涼介さん......」
(涼介さん、こんなに親身になってくれてるんだ......
だったらここは......素直に甘えてもいいの、かな?)
「じゃあ涼介さん......
一緒に来てもらっても...いい、ですか?」
コクッ
「......勿論(微笑)」
「......(微笑)」
(私、涼介さんがマネージャーで良かった!)