第19章 ♡Story16♡ 事故...
「ただいま!」
「お帰りなさい百合!今日も撮影おt..あれ?
涼介、どうしたんだ?」
「お兄ちゃん!」
「にしても今日少し遅くなかったか?」
「まぁ、色々とあってね......」
「......百合、どうした?
いきなり浮かない顔して......」
「......っ」
(やばい......またあの時の事、思い出しそう......)
「っおい百合......
涼介、百合に何か起きたのか?
お前が家まで入ってくることなんてほとんどねぇだろ?」
「はい、実は......」
涼介は事故で太輔が百合を庇った事、
その際百合も気を失った事、
病院に行って帰りが遅くなった事を裕太に話す。
「っ藤ヶ谷先生が......」
「......。」
「百合ちゃん、凄くショックを受けて......」
「そうか、わざわざありがとな涼介.....こうしてみると、
お前が百合をどれだけ支えているのかが分かるよ。」
「そんなことないですよ(苦笑)
俺はマネージャーとして、百合ちゃんの友人として...
あたり前のことをしているだけですから。」
「これからも、百合をよろしくな?」
「勿論です(微笑)じゃあ俺はこれで失礼します。
百合ちゃん、俺も病院に行けたら行くね。」
「ありがとうございます、涼介さん。」
「......(微笑)」
涼介は微笑んだ後、家を出て行った。
「百合、涼介がマネージャーで良かったな(微笑)」
「うん、涼介さんには助けられっぱなしだよ......
太輔と付き合っていることも、
全部黙っていてくれてるんだもん......」
「そうだな......百合...明日、俺も行っていいかな?」
「うん、私だけだと......
また取り乱しちゃうかもしれないから(苦笑)」
「りょーかい......」
「ありがとう、お兄ちゃん......」
(お兄ちゃんに...気を使わせちゃったな......)
百合は少し申し訳ない気持ちになりながら
家にあがるのだった。