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藤ヶ谷先生、大好きですよ?

第19章 ♡Story16♡ 事故...


涼介Side


さっき女医さんに安定剤を打ってもらい医務室のベッドで



眠っている百合ちゃん......。



百合ちゃんの目元は腫れており、涙の痕もあった。



志村君と立花君は再び現場に状況確認へ行き、医務室には



机にいる女医さんとベッドで寝ている百合ちゃんと



その横に座っている俺だけ。



「百合ちゃん......」



涼介は百合の頭を優しく撫でる。



「っ......」



撫でたのと同時に百合は目から一筋の涙を流す。



「...ぃ.....け......かな.....で......」



百合は悲しい夢を見ているのか、小さく呟き始める。



「ぃや......し...ダメ......太..輔......」



「っ百合ちゃん......」
(俺も藤ヶ谷さんが無事かどうか心配で仕方ないけど......
一番つらいのは百合ちゃん、君なんだよね......)



涼介は再び百合の頭を撫でる。



丁度その時、医務室の扉が開く音が聞こえる。



「......山田さん。」



「......?」



医務室に入ってきたのは徹平だった。



「監督さん達が今後どうするか話があるみたいです......
それで、山田さんも呼んで来いって......」



「わかりました、すぐ行きます......
でも、百合ちゃんは?」



「俺が見てますよ!だから......心配しないでください。」



「......ありがとうございます。では、お願いします。」



涼介は一瞬複雑な表情になったが、



徹平にお辞儀をして急いで現場に戻って行った......。






「私も、ちょっと一旦席を外すので.....
彼女をよく見ていてください。」



「わかりました......。」



「......。」



女医さんも徹平にお辞儀をし、医務室を一旦後にした。



そして医務室には徹平と百合だけとなった。





「太......輔......」



「......。」



徹平はただひたすらに太輔の名前を呼ぶ



百合を見ていた......。



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