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藤ヶ谷先生、大好きですよ?

第19章 ♡Story16♡ 事故...


「泣くんじゃねぇよ......」



「だって...ヒック...だって......ぅ太輔が......」



「とにかく、ここから一旦離れよ?
藤ヶ谷先生がまだ死んだってわけじゃねぇんだから。」



「...ゃぁ...ぅ.ヒック...やらぁ......」



百合は全く動こうとしない。



「......。」
(これじゃあ強制的に連れて行くしかねぇじゃん......)



「おい...志村......」



「立花......百合ちゃんを
医務室に連れて行くから手伝ってくれね?」



「......わかった。」



そう言うと徹平は百合を抱きかかえる。



「っやだ!...太輔の傍に..ヒック...いるのぉ......」



けど百合は徹平の腕の中でもがく。



「医務室はこの校舎の下の階だったよな?」



「あぁ......お前ひとりで抱きかかえられるのか?」



「思った以上に軽いし、俺は大丈夫だ。」



「けどお前だけだと不安だ。俺も行く......」



「......じゃあ頼むわ。」



「っ俺も行きます!
俺は、彼女のマネージャーだから......」



「わかりました、お願いします。」



徹平は百合を抱きかかえ医務室に向かう。



そして涼介と団司もそれに続く。



「ゃら...太輔.....太輔......」



百合は腕の中でもがきながら何度も太輔の名前を呼ぶ。



4人が現場を出るのと同時に、複数の救急士が入ってくる。



「急いで運べ!かなりの重傷かもしれない!」



「「はい!」」



「っ太輔!」



救急士の言葉に反応した百合は降りようとする。



「百合ちゃん!」



涼介はそれを必死に止めようとする。



「やだ!」



「藤ヶ谷さんは大丈夫だから!絶対助かる!」



「っや...嫌...嫌......嫌......」



「志村、早く連れて行こう......」



「あぁ、そのつもりだ......」



「っ太輔......太輔......太...輔......」



どんどん太輔の元から離れさせられ、



百合はそのまま気を失うかのように目を閉じた......
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