第19章 ♡Story16♡ 事故...
「それじゃあ撮影再開します!
主演の二人はスタンバイの方をお願いします!」
「「はい!」」
百合と柊は返事をし気持ちを役者モードに切り替える。
「今日の撮影、あと少しだから頑張ろうね(微笑)」
「はい!お互いに頑張りましょうね!(微笑)」
「......。」
(ったく、百合の奴......)
「やっぱり柊の奴、百合ちゃんのこと
好きだろうなぁ(笑)......にしても藤ヶ谷先生の顔が
歪んだように見えたのは気のせいか?」←
「きっと気のせいですよ(苦笑)」
(ちょっと顔に出過ぎるのも、問題かな......(汗))←
「照明!問題ないだろうな?」
「はい、大丈夫です!」
「よーし、撮影再開するぞ!」
「「「はい!」」」
「......。」
(百合、仕事している間とじゃ、全然違うんだな.....)
役者モードに切り替えた百合を見て思う太輔だった。
「よーい、はい!」
『......今日から俺がお前にピアノ全てを教える。』
『っあの......
仰っている意味が分からないんですけど......』
フッ...
『君は本当に物分かりの悪い子だね。』
『っ......』
「......。」
(俺ここにいて大丈夫なのか?
ネタバレになってね?)←
ふと思った太輔。
「......ん?」
そしてたまたま上を見上げた時、太輔はあることに気づく。
「あれって......」
(あの照明器具......微妙に揺れてないか?)
丁度百合の真上にある照明器具が
揺れていることに気づいた太輔。
『俺の言う事が聞けないの?』
『っだって......』
「......はーいオッケー!」
監督がOKを掛けた時......
グラッ...
照明器具がさっきよりも大きく揺れ.....
「っ!?百合!」
「......どうしたの太s.."ガシャン!"......ぇ......」
「っ百合!」
「っ百合ちゃん!」