第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「っ...みんな......」
「だからね、今ここで辞めてほしくないんだ......
だって百合ちゃん......仮に社長に言われたら、
自らモデルを辞めるって言い出しちゃうでしょ?
......カレの為に......」
「っ......」
(太輔......)
「俺は百合ちゃんに辞めてほしくない......
だって、俺にとっても百合ちゃんは......
大切な人だから......」
「っ涼介さん......」
(涼介さん、そんな風に思ってくれていたんだ......)
「これが、俺の本音......
だからこの秘密は、何が何でも守り続けるよ......
俺、百合ちゃんのマネージャーだから(微笑)」
「っ......」
「百合ちゃんは、何も気にしないでいて?
いつも通りの、百合ちゃんでいて大丈夫だよ......」
「っ涼介さん......ありがと、ございます......
っお願い...します......」
涙ぐみながら言う百合。
「百合ちゃん......」
涼介は赤で止まっている間、
百合の背中をさすっていた......。
そして車はあっという間に百合の家に着いた。
「百合ちゃん、大丈夫かい?」
「はい!涙も治まりましたから(微笑)
涼介さん、本当にありがとうございます......
本当は...言わないといけないことなのに......」
「ううん......俺は何も知らないよ?
百合ちゃんに、交際している人がいるなんて......」
「っ涼介さん......」
「......(微笑)
じゃあ、またね。」
「っはぃ......」
涼介は小さく微笑むと車に乗り込み家を後にした。
「涼介さん......」
百合は車が走って行った方に向かって
深くお辞儀をした。そして顔を上げ......
「......涼介さんや、皆の為にも私......
最後までこのお仕事続けて見せる!
私を、応援してくれる人達がいる限り......
絶対......」