第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「......。」
「彼氏ってどういう事っすか!?」
ニヤニヤ...
「そのまんまの意味だよ。」
廉はなぜか柊のほうを見ながら言う。
「まぁ百合さんぐらいの年頃になると
1番恋愛に興味ある時期ですからね(苦笑)」
「......。」
そしてまだ険しい顔をしている柊。
「......。」
(柊の野郎、やっぱりあの餓鬼に気があんのかよ......)
「俺らもそろそろ帰ろう......」
柊は百合達が帰った方向とは
逆の方へスタスタと歩き始める。
「ちょっ柊さん!?」
「待ってくださいよ!」
勇気と美男は急いで柊の後を追いかける。
「おいおいおい、柊の奴...
いきなり機嫌悪くなったけどどうしたんだ......?」
「フッ...お悩みのお年頃なんじゃねぇの(笑)」←
廉も柊達が歩いて行ったほうへ歩き出す。
「......?って、おい待てよ廉!」
百合Side
「遂にクランクインの日が決まったね。
まだ先だけど、頑張ろうね!」
「はい!台本も貰いましたし、セリフ覚え頑張ります!」
百合達は既に車でテレビ局を出発していた。
「そうだね!......ところで百合ちゃん。」
「はい?」
「最近香水着け始めたの?
今日会ってからずっと気になっていたんだけどさ。」
「ぇ...あぁ!これプレゼントなんですよ!
それでつけているんです!」
「そうなんだ!お母さんとか?」
「っまぁ.....はい(苦笑)」
「へぇ!お母さんいいセンスしてるね!
百合ちゃんに似合う香りだし!」
「ありがとうございます!」
(はは...太輔から貰ったなんて言えないよな......)
「そのネックレスは誰から?」
「っ...えっと、このネックレスですか.....?」
「うん、百合ちゃんって普段アクセサリーとか
着けてこないじゃん?香水と同じで誰かの
プレゼントなのかなって思ってね。」
「ぇっと、ですねぇ...(汗)」
(誰からのプレゼントって言えば......(汗))
百合が考えていると涼介は
思いがけない言葉を言ってきた。