第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「じゃあ百合ちゃん、そろそろ帰るかい?」
「ぁ、そうですね!
皆さん、今日はプレゼントありがとうございました!」
「ううん!喜んでくれてよかったよ♪
これからも頑張って!」
勇気は百合に向かってグットポーズ&ウインクをする。
「ありがとうございます!
それじゃあ私はお先に失礼します。」
百合はA.N.JELLのメンバー達にお辞儀をすると
会議室前を後にした。
「百合さんの喜んだ顔が
見れて良かったですね、廉さん!」
「ふんっ!俺に対しては"取りあえず"なんて
言いやがったけどな!(怒)」
「ドンマイっすね廉さん(笑)
にしてもさっきから思ってたんですけど!」
「どうした、勇気?」
「ほんのり百合ちゃんから
香水っぽい匂いしたんですよ!」
「そう言えば...確かに隣に座っていた時も
ほのかに香ってたな......」
「百合ちゃんって
あんまり香水つけないイメージだけどな~」
「ませた餓鬼なんて香水の一つや二つするだろ。」
「でも凄くいい香りでした!
誰からかのプレゼントなんですかね?」
「あー!プレゼントの可能性か!
じゃあチラって見えたネックレスもそうなのかな?」
「ネックレスって?」
「廉さんは見えなかったんですか!?」
「いちいち見ねぇだろ......」
「まぁ、そうっすね......。」
「......。」
柊は何故か少し眉間にしわを寄せていた。
「柊さん、顔険しくしてどうしたんですか?」
「っいや、何でもないよ...悪い......。」
「......?」
「ネックレスって事は
大事な人からのプレゼントですかね?」
「大事な人って......まさか彼氏!?」
ビクッ
「い、いや....大事な人って言っても
色々いるじゃないですか!家族とか友達とか......(汗)」
少し引き気味の美男。
「だ、だよねぇ!(苦笑)確か百合ちゃんの事務所って
恋愛禁s..「意外と彼氏かもしれねぇよ?」...うぇぇ!?」
ニヤニヤしながら言う廉の言葉に驚く勇気。
「......。」
そして柊は再び顔を険しくさせた。