第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「(笑笑)百合、涙止まったか?」
「うん、何とか......」
涙は止まったが目が若干赤い。
「......よし、百合!」
「なぁに......?」
「本当はパーティーの時に渡そうと思ったけど今渡す!」
「......?」
裕太は机の下に隠していたであろう紙袋から
あのテディベアを出し百合の前に差し出す。
「高校にあがってぬいぐるみっていうのもどうかって
思ったけどリベンジっ!」
「......リベンジ?」
「うん!小5の時、冠に夢中で俺のプレゼントに
目もくれなかったじゃん?だからそのリベンジ!」
ドヤ顔の裕太...
「ありがとう、お兄ちゃん!色は薄い黄色なんだね。」
「そっそっ!」
「このクマちゃんとても可愛いけど......」
「うん!」
「太輔のプレゼントの方が嬉しい(笑)」←
ズコッ
「......やっぱり?(汗)」
ガチャッ
「ちょっと百合!裕太!
貴方達いつまで待たせるの!?
誕生パーティーやれないでしょ!」
なかなか下に降りてこない二人を呼びに直接来たお母さん。
「「ごめんなさーい......」」
ちょっとしょんぼりになにりながら下に降りる兄妹だった(笑)