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藤ヶ谷先生、大好きですよ?

第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...


「......俺としては、交際を反対する気はないよ。」



「っ!?」



「確かに、さっきのキスを見て
二人が恋人同士だったって知った時......反対だったよ。」



「っじゃあ何で!?」



「話を聞いていて......思ったんだ、百合にとって
どれだけ大事な存在なのかって......」



「......。」



「陸と付き合い始めた時だって......
薄々気づいてた、
百合は先生の事しか見えてないなって......。」



「......。」



「卒業式のあの日だってそう......
先生を見る目、陸を見るのと全然違かった......。」



「っお兄ちゃん...何でそんな事......」



「だって俺、お前の兄貴だぜ?
妹の事は、お見通しだよ......。」



「っ......」



「それにな......反対して、悲しませてまで、
二人を別れさせたくはないよ......。」



「お兄ちゃん......」



「まぁ兄貴としては複雑だけどさ(苦笑)
百合の笑顔を見れることが、
俺にとって1番の幸せだから......(微笑)」



「っ....うぅ......」



溜め込んでいた涙を一気に流す百合。



「おいおい、誕生日の日に泣くなよ(笑)」



「だって...だって......」
(絶対、反対すると思っていたのに...お兄ちゃん......)



「百合......」



「ぅ...ヒック...ヒック...あり..とぉ...ぉにぃ.......」



「......でも!このことはいつか父さん達に
言わないといけないことだからな?」



「うっ...ぅん......」



「百合ー!裕太ー!お父さんも帰ってきたから
パーティーを始めましょう!」



「「はーい!」」



1階から聞こえてくる母に返事をする二人。



「ほら百合、涙拭けっ!」



「わかってるもん......(泣)」



腕で涙を一生懸命拭く百合。
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