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藤ヶ谷先生、大好きですよ?

第16章 ♡Story13♡ プレゼント


「......俺も同じリング着けてたの、分ってたか?」



「ぇ......?」



目を大きく開けたまま固まる百合。



「それ、元はペアリングなんだ。
......色違いでな。」



自信がつけていたネックレスを外し百合の前に見せる。



「っホントだ!......確かによく見るとこの2つ......





一つに繋がるんだ......。」



そして太輔のリングにも、文字が彫られていた。



指輪には【I will protect Yuri

for the rest of my life.】



と書かれていた。



「っこの意味って......」



比較的英語ができる百合はすぐ言葉の意味が分かった。



「あぁ......意味は、
"俺は百合を一生......守り続けます。"




これは、俺の誓い。



この言葉通り、



俺は百合を"守り続ける"って誓うから......。」



「太輔......」



「百合......」



太輔は百合の頭に手を置く。



「......?」



「これからどんなことがあっても、
俺がお前も守り続ける......。」



「っ太輔!」



百合は太輔の胸元に思いっきり飛び込む。



「うぉっ!?」



「ありがとう、太輔......こんなに素敵な誕生日......






一生忘れないよ......ありがとう......。」



「百合......」



お互いに抱き合う二人。






「ずっとこんな日が、続くといいな......。」



「うん......ずっと太輔と、こうしていたいよ......。」



さらに抱きしめる力を強くする二人。



それと同時に噴水は止まり、陽も沈み辺りは薄暗くなる。



「......そろそろ帰るか?家族でも、お祝いすんだろ?」



「うん、でも......もう少しだけ、こうさせていて?」



「......わかった。」



小さく呟くと太輔は百合を包み込むように抱きしめる。



(こんな幸せな日々が、ずっと続けばいいな......)



百合は太輔の胸の中で心からそう思うのだった。
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