第16章 ♡Story13♡ プレゼント
「あれ、お前へのプレゼントだったんだよ。
正直、すげぇ焦ったけどな(苦笑)」
「っじゃあそれで......
『じゃあ私が何かアドバイスするよ!
女子の好みだったら女子にお任せ!』
『ふぅん......なら話が早いかな......』
『へ?話が早いって?』
『ぇあ...いや......
女子の意見とかあればすげぇ助かるなってこと。』
『なんか今日の太輔、妙にテンパってない?』
『別に、気のせいだろ。』
話しが早いって言ったのも......
『例えば......ぁ、この当店人気No.1の香水とかさ!
さっきお試しで匂いを嗅いでみたんだけど、
香りも程よかったの!』
『なるほどね....』
.
.
.
『なら、これでいいか......』
『なんかあっさり決めてない?』
私の意見を言った後すぐ決めたのも......」
「......そう、
お前が1番欲しそうにしてから"それ"にしたんだ。」
「っ太輔......」
「だからあの時......
『私の誕生日って覚えてる?』
『誕生日......?お前の誕生日っていつ?
ってか聞いたことねぇけど......』
『なぬっ!?←
小学生の時私に誕生日プレゼントくれたじゃん!
......シロツメクサの冠......』
『は?覚えてねぇんだけど......(汗)』
『うそぉ......(泣)』
本当は覚えていたよ、誕生日。」
「っ嘘......」
「嘘じゃねぇよ......」
「っぇっと...私、私......あの時ごめんねっ!」
「何で謝んの?」
「だって......それを知らずに私......」
「百合は全然悪くないよ、無理もねぇだろ?
寧ろ謝るのは俺の方だ、嘘までついて......悪かった。」
「ううん!あれは私を驚かせるためだったんでしょ?
だから私......今凄く嬉しいの、
本当はずっと覚えていてくれていたことが......」
目に涙を浮かべる百合。
「百合......」
「っありがとう......太...輔ぇ......」
百合は一筋の涙を流す。
ふわっ...
「っ......」