第16章 ♡Story13♡ プレゼント
時間はあっという間に経ち、星の丘公園に着いた2人。
「ちょっと久々かも(笑)星の丘公園!」
「来たことあるのか?」
「うん!私が初めて雑誌の撮影に来たとこ!」
「......あー、裕太君と一緒に撮った時のか。」
「うん!ここ、自然がいっぱいで気持ちいいんだよなぁ♪
展望台から見える街の景色も綺麗だし!」
「展望台のほうに行ってみるか?
......丁度、いい時間帯だしな。」
「......?うん、行く行く!」
車を降り、展望台の方に歩き出す百合と太輔。
展望台...
展望台は公園より少し上の位置にあり、
円形状になっている。
その真ん中には噴水が設けられている。
「やっぱここから見える景色は最高!」
百合はすっかり街並みの景色に釘付けになっていた。
「そうだな、心が安らぐ......そうだ百合、
これ俺からのプレゼント。」
太輔はバッグから包装された
程よい大きさの箱を百合に渡す。
「プレゼントっ!?開けてみていい?」
「あぁ。」
百合は包装されたリボンなどを丁寧に解いていく。
そして箱を開けてみると......
「っこれって!?」
「驚いた?」
「な、なんで......」
目をパチクリさせる百合、その理由は......
「何でこの香水......っもしかして......」
「......あぁ、あの時買ったやつだよ。」
箱に入っていたものとは
太輔が生徒に頼まれて買ったというSweetRoseの香水。
百合自身も1番いいと言ったものだった。
「っなんで!?もしかしてまた同じものを買ったのっ!?」
「ちげぇよ(笑)
......あのお店、また行きたいって思わねぇし......」
「っじゃあ......」
「あの時、生徒に頼まれて買ったって言ったよな?」
「うん......」