第16章 ♡Story13♡ プレゼント
太輔Side
「......もう少しゆっくりでも良かったか?」
太輔は百合より少し早めに来ていた。
車は別の駐車場に止めており、
校門先で待っているところだった。
それから数分後...
「おーい太輔!」
「あぁ百合。」
学生たちがぞろぞろと出てくる中、
百合が走りながら太輔の元にやって来た。
「待った?」
「大丈夫、俺もさっき来たところだから。」
「良かったぁ!......車はどこに止めたの?」
「向こう側の駐車場に止めてきた。
さすがにここら辺に止めると目立つしな(汗)」
「えぇ?大丈夫じゃない(笑)」
笑いながら言う百合。
「......お前あくまでモデルだろ(苦笑)
もう少しプロとしての自覚ないのか......(汗)」
「デビュー時の時よりはあるよ!←
休日に出かける時は変装してるし(笑)」
「......。」
「......じゃあ今から眼鏡かけます!」←
「今かよっ!?」
「眼鏡かけなくても大丈夫だと思うけど、
ここは念のためにね(笑)」
「......。」
(コイツ......
もっとモデルとしての自覚持った方がいいんじゃね?)←
「ねぇねぇ!このだて眼鏡似合うっ!?」
早速眼鏡をかけた百合は太輔に感想を求める。
「ん?あぁ、普段より頭が良さそうに見えるな。」←
「そんだけっ!?」
どうやら求めていた感想とは違うようだった。
「まぁ、似合ってんじゃね?」
「むぅぅ.....ここは『可愛い。』とかって言ってよ!」
「あー......可愛い可愛い(棒)」←
「棒読みじゃん!」
ほっぺを膨らませる百合。
「だから可愛いって言ってるだろ?(笑)」
「ぬぅぅぅ!」
こっちを睨んでくる百合、でも
......全く怖くねぇけど(笑)←
でも、眼鏡が似合ってたのは事実だし、
普段と全く違う感じで可愛かった。
......と思う。←『ちょっと...(怒)』by.百合