第16章 ♡Story13♡ プレゼント
「百合凄ーい!役はなになに!?」
「......ぇっと...ヒロインです......(苦笑)」
「ヒロインとかますます凄い!......ってか!
何が人気ないよぉ!十分人気者じゃない♪」
また百合の肩を突く美香。
「美香ちゃん......(苦笑)」
「ヒロインって事は...オーディションを受けたって事!?」
「ううん、主演者の人が推薦してくれたみたいなの。
何で私なんかなんだろ......」
「その主演の人って誰!?」
「それは......ネタバレになるから言わない(笑)」
「えぇぇ!?凄く気になる!」
「駄目(笑)」
即答の百合。
「うぅぅ......(泣)」
机にうなだれる美香。
「またまた忙しくなりそうだな(笑)」
「そうだね(苦笑)
明日、早速打ち合わせがあるんだ。」
「へぇ......ちなみにどんなドラマなんだ?」
「それが......私にも分らないんだよね(苦笑)」
「マジっ!?
普通オファー来るのと同時に知らされるものでしょ?」
再び顔を上げる美香。
「お前は喜怒哀楽が激しいな(苦笑)
......でもなんで?」
「なんか明日までの秘密みたいなの。
だから今日は誕生日なのにモヤモヤするの(苦笑)」
「マジか......でも頑張れよ!」
「うん!」
「私ドラマ始まったらぜぇぇったい録画するからね!」
「ありがとう美香ちゃん(笑)」
それからは授業が途中までしかないので
あっという間に今日の授業は終わった。
「またね百合!」
「うん、ばいばい!」
百合は一足早く校門先まで急いだ。
(太輔、もう来てるかな?)
百合は胸を躍らせながらさらに足を速める。