第16章 ♡Story13♡ プレゼント
運転中...
プルルルル...プルルルル...
「......電話?誰からだ?」
柊は一旦端に車を止め、電話に出る。
「もしもし......」
『柊!やっとでたか!』
「ま、馬淵さん......やっとって......」
着信の主はマネージャーの馬淵だった。
『何回か電話を掛けたんだが全く掛からなくてな(笑)』
「すいません......
ちょっと買い物に夢中になってました(苦笑)」
『お前がそこまで集中して買い物するなんて珍しいな!
そんな事より柊!ドラマの打ち合わせ会議が入ったよ、
主演のお前の他に百合ちゃんも参加予定だ。』
「わかりました。日程の方は?」
『7月21日の午後5時からだ。
本当はもっと早い時間にやる予定だったんだけど、
百合ちゃんのほうには学校があるからな(苦笑)』
「学生はあくまで学業優先ですからね。」
(誕生日の翌日か......)
『まぁそういう事だ!』
「わかりました。」
『それじゃあ、あばよ!』←
「......はい(苦笑)」
こうして苦笑いしながら電話を切った柊は
再び車を走らせ、寮に向かうのだった。
「プレゼントは翌日に渡すか......」
そして寮に着き...
帰ってみると廉達は既に帰って来ていた。
「柊さん、ドラマの打ち合わせっていつなんですか?」
「21日、百合ちゃんの誕生日の翌日だよ。」
「マジですか!じゃあ柊さんは
直接百合ちゃんに渡せるじゃないですか......(泣)」
うなだれる勇気。
「......(苦笑)」
「なら、俺らもついてくか?」
「「......はいぃぃ!?」」
廉の思いがけない言葉に驚く美男と勇気。
「別に外で待ってれば問題ねぇだろ?だろ、柊。」
「......俺は平気だけど、馬淵さんが何て言うか......」
「ふんっ!馬淵なら大丈夫だろ」←
「「「......(汗)」」」
(((相変わらずの自己中......)))←