第4章 ♡Story1♡ 再会
「どうした?百合。」
「まさか......」
藤ヶ谷先生ってあの藤ヶ谷先生......?
私は立ち止まり藤ヶ谷先生と呼ばれたその人を見る......。
「......ッ!?」
嘘......でしょ......何で......。
「おい、百合!」
「ぁ.......お兄、ちゃん......」
「何突っ立てるんだ?父さんと母さん、
もう席について待ってるぞ......っておい!百合!?」
私はつい、勢い余って彼の元へ行く。
当然の如く、いきなり目の前に現れた少女に驚く彼......。
「ぇ...君......」
しばらく見つめ合う私達......。
「あの......藤ヶ谷、太輔先生......ですか......?」
私はまたもや勢い余って彼に訪ねてみた......。
「ッ......何で俺の名前......」
嘘......まさか本当に......彼が......。
藤ヶ谷side
俺が横尾先生と話してると、
さっき呼ばれた家族の娘であろう少女が俺のところに
やってきた......。
その少女と、初めて会ったような感じがしない......。
むしろ懐かしい感じ......。
「......ッ!?」
俺はさっき呼ばれた苗字を思い出す......
玉森という苗字を......。
まさか......
そして少女の口から出た言葉......
「あの......藤ヶ谷、太輔先生......ですか......?」