第4章 ♡Story1♡ 再会
百合side
「何か少し混んでるね......。」
お寿司屋さんに着いた私達だけど、予想以上に混んでいた。
「仕方ないだろ?丁度飲食店のピーク時間だし......。」
お兄ちゃんは帽子を深々と被る。
皆さんお忘れかもしれないが、
私のお兄ちゃんは人気モデルです!
こんなところでファンにバレたら
他のお客さんにも迷惑だしね......(汗)
「まぁ後20分は待つだろう。気ままに待とうじゃねぇか。」
「そうね(笑)」
それからしばらく経って...
藤ヶ谷side
「予想はしてましたが混んでますね~(汗)
「いつもこんな感じ何ですか?」
「ええ、なんせ人気店ですからね(笑)」
「今日は卒業式が被るところが多いですから、
家族連れも多いですね......。」
店内を見ると、制服を着た学生達がちらほらと目立つ。
「でもカウンターにしておきましたから、テーブル席よりは
すぐ呼ばれると思いますよ?」
「そうですね。」
俺達は呼ばれるまで気ままに待つことにした。
「4名でお待ちの玉森様、大変お待たせいたしました。
席へご案内します。」
玉森......?どっかで聞いたことある苗字だな......。
呼ばれた家族は丁度俺たちの前を通っていく。
.........あれ...あの女の子......どっかで......
「藤ヶ谷先生?どうかしましたか?」
「い、いえ......何でもないですよ!
玉森って苗字、珍しいな~って(笑)」
「珍しいですけど......藤ヶ谷先生の苗字も
大分珍しいですよ?(笑)」
「まぁ......印鑑探すのメチャ大変でしたから(苦笑)」
「でしょうね(苦笑)」
「大変だったんで結局ア●ゾンで買いましたよ(笑)」
「こんな時こそ通販って便利ですね~(笑)」
百合side
(ふぅ......やっと呼ばれたよ(笑))
もうお腹が空いてたまらない......(笑)
「藤ヶ谷先生?どうかしましたか?」
「ぇ...」
藤ヶ谷って......
「どうした?百合。」
「まさか......」