第15章 ♡Story12♡ ヒロインのオファーが来ちゃいました...
「他にも沢山届きました!だから、
私を見ていてくれている人の為にもやりたいです!」
「......ちゃんと、
プロとしての意識、責任が出来ているね(微笑)」
「え?」
「テレビ業界に限らず社会に出たら...仕事に対する意識、
プロとしての自覚......これは大事なことだよ。
自分のことだけ考えない、ちゃんと周りのことも考える。
これはもう大人になったら当たり前のこと、
子供の時のように自分のことだけは考えられない......。」
「......。」
「百合ちゃんにはその自覚がちゃんとある。
この自覚さえあれば、
どんな仕事にも取り組めることができるよ。」
「どんな、仕事も......?」
「うん、だから俺には......百合ちゃんに
ヒロインの大役が務まるってわかるよ(微笑)」
「っ涼介さん......」
「.......(微笑)
じゃあ早速事務所に着いたら報告するね。
詳しい打ち合わせの予定が決まったら連絡するよ。」
「はい!」
ヒロインのオファーを受けることにした百合は
そんな話をしながら家に送ってもらうのだった。
家に着いた百合....
「ねぇ百合ちゃん!」
「涼介さん、どうしたんですか?」
「ふふ...はい!ちょっと早いけど誕生日プレゼント!」
涼介はバッグの中からプレゼントの箱を取り出し、
百合に渡す。
「っ私の誕生日、覚えているんですか......?」
「当たり前でしょ(笑)俺マネージャーだよ?」
「ありがとうございます!」
「......(微笑)
俺からのプレゼントは"アロマオイル"のセットだよ。
最近の忙しい百合ちゃんにピッタリだと思ってね。」
「凄く嬉しいです!」
「気に入ってもらえて良かった(微笑)じゃあまた。」
「はい!お疲れ様でした!」
「お疲れ様(微笑)」
百合は涼介を見送り、家の中に入った。