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藤ヶ谷先生、大好きですよ?

第15章 ♡Story12♡ ヒロインのオファーが来ちゃいました...


「あぁ、お前がそこまで共演したいモデルとは
一体......誰なんだ?」



「玉森百合さんです......。」



「玉森...百合?」



「はい、今日のバラエティ収録で一緒に共演した子です。」



「玉森、どっかで聞いたことある名前だな......沢木。」



「きっとAnnieの玉森裕太のことでしょう。」




社長の秘書である沢木は淡々とタブレットで説明する。



「玉森裕太、確か男性ファッション雑誌人気ナンバーワンのStreetBoyのモデルだったかな?」



「はい、彼が言っている新人のモデルとは
この彼の妹である玉森百合でしょう。」



「はい、その彼女と共演出来たらと思っています。」



「一体どんな子なんだ?」



「玉森百合、
兄同様Annie所属のRABBIT専属モデル......」



「RABBIT......確か女性ファッション雑誌では
5年連続人気雑誌ナンバーワンを飾っている雑誌だな?」



安藤はどこか百合に興味を持っているようだった。



「はい。先月、社長直々のスカウトにより採用。
初刊からRABBITの表紙を飾り、
バラエティ番組のレギュラーメンバー入り......
Annieが今推しているモデルの1人です。」



「なるほどね。」



「こちらがその玉森百合です。」



沢木はタブレットでHPを開き、



百合の写っているページを安藤に見せる。



「確かに人気モデルの妹なだけあって
オーラは写真を見るだけでわかる、事務所側に推されても
文句なしだ。だが、
あくまでこれは"モデル"としてだ......。」



「確かに、彼女の実力は未知数です。
収録でも一緒に演技をしましたが、
新人とは思えない演技でした。」



「お前も期待をする新人の娘か......悪くない!
早速今からでも監督に交渉をしよう。」



「ありがとうございます!」



「だがあまり期待はするなよ?
これは全て監督が決めることだからな。」



「わかっています。」



早速安藤は監督に交渉するよう電話を掛けた。
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