第15章 ♡Story12♡ ヒロインのオファーが来ちゃいました...
そしてその翌日...
A.N.JELLのメンバー達は新曲のPV撮影をしていた。
「柊、お前あの餓鬼を主演ドラマのヒロインに
推薦したんだって?」
「あぁ、まだ交渉中だから分らないけどね。」
廉はなぜか百合を"餓鬼"と言う。
これもまた廉の百合に対する愛称?だろう(笑)←
「廉さん、
百合ちゃんをそんな呼び方していいんっすか!?」
「高校生は十分餓鬼だろうが!」
「そういう問題じゃないと思いますけど......(汗)」
メンバー達は半分のPV撮影が終わり休憩中だった。
そんな中A.N.JELLのマネージャーである馬淵が
柊の元へ走って来た。
「馬淵さん、走って来てどうしたんですか?」
「柊にビッグニュースがあるぞ!」
「俺にですか?」
「あぁ!お前がドラマのヒロインに推薦した
玉森百合ちゃんをだな......」
「おいおいまさか......」
「そのまさかだよ廉!
彼女をヒロイン役に抜擢してもいいって監督からさっき
直々に電話があってな!
早速Annieのほうに交渉しているところだ!」
「柊さんよかったじゃないですか!」
美男を歓喜の声を上げた。
「そうだな。」
「お前が推薦したくせに、反応うっすいな......。」
「俺だって喜んでいるさ、廉。」
「相変わらず柊さんってクール(笑)」
「Annieのほうもこの抜擢には凄く喜んでいたからな、
後は彼女がオファーを受ければ完璧だ!」
「あの餓鬼のことだから、受けるだろ?
こんな機会なんて人気モデルでもそうそういねぇんだし。」
「俺絶対ドラマ見るわ!」
「勇気、まだ出るって決まったわけじゃねぇだろ?」
「何だ、勇気は百合ちゃんのファンなのか(笑)」
「そうなんですよ馬淵さん、
昨日は百合さんが表紙の雑誌を買いましたから(笑)」
「もともと勇気はあのまぬけ野郎のファンだからな。」←
廉が言ったまぬけ野郎とは裕太の事だろう。
「まぬけ野郎って......じゃあ裕太君と似ている廉さんも
まぬけ野郎ってことで(笑)」←
「っんだと勇気!?」
「「「......(汗)」」」