第14章 ♡Story11♡ 誕生日
「心が安らぐんだ、君といるとね(微笑)」
「っ....そ、そう...でうすか?」
「あぁ、きっと百合ちゃんには人を惹きつける力が
あるからだと思うよ。」
「私に......ですか?」
「そう。」
「いやいやいや!私にそんな力なんてありませんよ(笑)
柊さん達に比べたら私なんて......」
「そんなことないと思うよ。
君がいるだけで周りが凄く明るくなるし、笑顔になれる。
それだけの魅力が百合ちゃんにあるってことだよ。」
「そんな褒めないでください!
私はただ元気が取り柄なだけですから......(苦笑)」
「百合ちゃんはもっと、
自信を持っていいんだよ(微笑)」
柊が百合の頭に大きな手を置く。
「っ......」
「現に俺も、君に魅入られた人の1人だから(微笑)」
「っそれ...どういう......」
「そのままの意味だよ。」
「きっと百合ちゃんに魅入られる人は
まだまだ沢山出てくると思うよ。
......でも俺としては、
ちょっと複雑だけどね(苦笑)」
「へ?」
「ううん、今のは気にしないで(苦笑)
じゃあ俺はそろそろ行くよ。」
「わかりました!なら私も帰ります、
家までそこまで遠くないですから。」
「そっか、じゃあ寄り道しないで気を付けて帰ってね(笑)」
「はい(笑)」
「じゃあまたね。近々会う機会があったら、
その時はよろしく(微笑)」
「こちらも、よろしくお願いします!」
「(微笑)...じゃ、また。」
「はい!」
柊は小さく微笑むと公園を後にした。
「"人を惹きつける力"、か...本当にあるのかな......
私なんかに......。」
百合はそのことをずっと考えながら家に帰るのだった。