第14章 ♡Story11♡ 誕生日
現在...
それでシロツメクサが枯れてまでも
つけてきたからな......(汗)←
だからあの印象的な誕生日はよく頭に焼き付いている。
「......自分からプレゼントあげるって言っときながら、
忘れるなんて酷いよ......。
誕生日の日なら忘れても仕方ないかもしれなかったけど
せめて......
"冠"のことは、覚えていてほしかった......。」
「百合......」
百合、本当にあのシロツメクサの冠を
大事にしてくれてたからな......。
本当は覚えているって言いたいけど......
「百合、本当に忘れてて悪かった......。」
「別に、仕方ないよ......恋人同士って言っても、
5年間はお互いに会ってなかったんだもん......
忘れてても、仕方ないよ......。」
百合は少し涙ぐんでいた。
「......。」
「っ太輔!...そのプレゼント、
生徒さんに渡さなくていいの?
明日なんでしょ、彼女さんの誕生日......。」
百合は話を逸らすかのように言う。
「ぁ、あぁ......まぁ、今日中には渡す予定だ。」
「そっか、じゃあ早く届けなよ!私はもう帰るからさ(笑)」
「っ百合!..「じゃあまたね(笑)」...
っ百合......。」
百合......。
「忘れたんじゃ仕方ない(笑)私の誕生日が知りたいならAnnieのHPか今週放送のモデルーキーでも見てよ!
まぁでもHPを見た方が早いと思うけどね(笑)」
百合は手を振ると走って帰って行った。
「百合......本当にわりぃ!」
あんなに無理な笑顔を作らせたりして......。
(やっぱり.....変に誤魔化さないで
正直に言った方が良かったのか......?)
あの香水......
本当は生徒に頼まれたモノじゃなくて、
百合へのプレゼントだって......。