第14章 ♡Story11♡ 誕生日
そして百合は昼休み以降も冠をつけていた。
「百合、その冠なんだよ......。
授業中くらい外せよ(汗)」
陸に言われても...
「ふんっ!陸如きに乙女の気持ちは分んないのっ!」←
「はあぁ?」
「......(苦笑)」
(百合ちゃん、本当につけてる......(汗))
終いには家に帰ってもずっとつけていた(笑)←
「百合、
もしかしてずっと冠を付けているのか......(苦笑)」
お父さんに言われても...
「勿論!大好きな藤ヶ谷先生からのプレゼントだもん❤」
「百合!お風呂に入るくらい外しなさい!」←
お母さんに怒られても...
「やだぁ!私の1番の宝物だもぉぉん!(泣)」←
裕太に言われても...
「百合、さすがに寝る時くらいは取れよ......(汗)」
裕太は百合の冠を取ろうとする。
「ダメダメぜぇぇったいダメ!」←
「俺があげたクマの人形と寝るのじゃ駄目なの?」
「やだ!」←
ガーン...
「......。(一生懸命選んだのにぃ......(泣))」
↑『あの時はごめんね(笑)』by.百合
絶対冠を取りたくない百合だったが、
お母さんと裕太の手によって外された。←
冠は百合の届かないクローゼットの上に置かれた。
そして冠を取られた百合は......
「うわあぁぁぁんっ!!
お兄ちゃんとお母さんのいじわるうぅぅ!(大泣)」←
大泣きだった......(苦笑)
「ヒック...ヒック...うぅぅ...
ぉかぁさんと、おにぃちゃんのばかぁ...ヒック...(泣)」←
百合は結局裕太からのプレゼントであるクマの人形を
抱き、2時間ほど泣き続けながら眠りについたのだった。
そんな事を知らない太輔は...
「さすがに明日はつけてこないだろうな(苦笑)」
だがそんな予想は外れ...
百合は翌朝、冠を付けたまま登校した。←
「まだつけてたのかよ!?」
「......(汗)」
(嬉しい様な嬉しくないような(苦笑))