第14章 ♡Story11♡ 誕生日
「ここにあるアクセサリーとかも
甘ロリチックで可愛いぃ~❤」
(ロリータ系ファッションは着る機会なんてほとんどないけどここのアクセサリーだったら日常生活でも使えそう!)
辺りを見回り百合は
香水売り場があるところに向かった。
「甘い香りが漂ってるなぁ~♪......ん?」
香水売り場に行ってみると若い男性客がいた。
(あの人かな?奈央ちゃんが言ってた若い男性って!)
「誰なのかなぁ......」←そんなに気になるんかい!
百合は感づかれないようさり気なく
その男性の隣側に立ってみる。
「.....ぁ、この香水いい香り~♪」
(さり気なく、さり気なく♪)←
チラッと横を見てみる百合。
「っ......え゛!?」
チラッと見た百合は驚愕の声を出した。
その理由は......
「......っな゛百合!?」
「何で太輔がここにいんのっ!?」
「お前の方こそ何でいんだよ......。」
「何でって......
ここは女子向けなんだからいても可笑しくないでしょ!」
「......今日収録じゃなかったのか?」
「あったよ、もうとっくに終わって帰る途中。」
「......じゃあなんでここにいんの?」
「バス乗り過ごしちゃったから♪テヘペロ❤」←
「おいおい......(汗)
いつもなら、山田君に送ってもらってるじゃなかったけ?」
「緊急会議が入っちゃって今日は私一人!」
「ふぅん......」
「太輔はここで何してるの?
こういうお店は太輔に全く縁がないじゃん!」
「あー......あれだよ、あれ......」
「......あれって?なぁんか怪しい(笑)」
(もしかして私の誕生日プレゼントっ!?)
「......生徒の。」
「はい?」
「ある男子生徒から頼まれたんだよ、
明日彼女の誕生日で今日プレゼント買いに行く予定
だったけど行けないからって。」
「つまりその生徒さんの代わりに買いに来たと?」
「......あぁ。」
うぅぅ......期待外れぇぇぇっ!!(大泣)←
もう太輔に期待なんてしませんっ!(泣)←