第14章 ♡Story11♡ 誕生日
「今日は何かをお探しですか?」
「いえ......たまたま歩いていてこのお店に目が行って
自然と入って来ちゃいました(笑)」
「そうですか!それは嬉しい事です(微笑)」
「ここってやっぱり女性客の方が多いですよね?」
「はい、
ほとんどいらっしゃるのが10代から20代の女性です。
ですが稀に親子連れやカップル連れの方も
いらっしゃってくださいます。」
「そうなんですか、
じゃあいろんな人に愛されるお店になりそうですね!」
「ありがとうございます、
先程も若い男性がお見えになりました。」
「おぉ!彼女へのプレゼントか何かですかね(笑)」
「きっとそうだと思われます(微笑)
まだ店内にいらっしゃるかと思われます。」
「ほぉ......」
(何か凄い気になる!)
「......ぁ、お客さまってもしかして......。」
店員は百合の顔を見て少し驚いた表情で見ていた。
「......?」
「もしかしてAnnieのモデルの
玉森百合さんですか......?」
「えっ!?」
(嘘っ!
帽子と眼鏡で変装してあるはずなのに......ってか!)
私なんかのことを知っていてくれたなんて嬉しい......←
百合はばれたのと同時に嬉しいという感情が生まれた。
「ばれちゃいましたか......(苦笑)
まだまだ無名ですけど新人モデルの玉森百合です。」
百合は眼鏡と帽子を取り、←『駄目でしょ!』by.裕太
軽く自己紹介した。
「まさか本当にあの玉森百合ちゃんだなんて......
私、凄く貴女のファンなんです!......ぁ、
取り乱したりして申し訳ありません。」
店員さんは急いで頭を下げた。
「そんな!全然そんな事ありません、寧ろ凄く嬉しいです!
ファンの方がいるなんて私光栄です!」
百合も頭を下げた。
そして数秒間頭を下げた2人は同時に顔を上げ...
「「......ふふふ(微笑)」」
お互いに微笑みあった。