第13章 ♡Story10♡ ゲストは...
『わざとやってる?』
『っ......ベ、別にわざとなんかやってませんよ!
わざわざ居残りまでして、
先生とずっと一緒にいたいなんて...っ!?』
『......やっぱりね。』
『ち、違う!違いますから!』
首を思いっきり横に振りながら否定する百合。
『......そんな顔真っ赤にしながら言っても、
俺には全然説得力ないよ?』
『っ...だから違う...もん.....。』
(何か本当に太輔に言われてるみたい......。)
恥ずかしくて思わず顔を逸らす百合。
『逸らすってことは図星かな?』
『......』
『こっち向いて?』
『っ......』
(やばい...本当にドキドキしちゃうよ......。)
「百合の奴、
廉と違ってマジでドキドキしてんじゃないか(笑)」←
「......(怒)」←
『何でこっち向かないの?』
『っ......』
(いくら似てるからって
こんなに緊張しちゃうものなのかな......。)
『こっち向いて。』
百合の両肩を抱きながら
自分のほうに上半身を向かせる柊。
『っ......』
(な、何か言わなくちゃ......)
何かを言おうとするがあまりにも緊張して
言葉が出なかった。
(ど、どうしよぉ......)
『......俺のこと、好き?』
『っ...ぁ...ぇっとぉ......』
『......俺はずっと、百合のコトを見てたよ。』
『ぇ......』
『お前のことが好きだ......
1人の"生徒"としてじゃなくて、
1人の"女性"として。』
『っ......』
(太輔......。)