第13章 ♡Story10♡ ゲストは...
「はい、
これは俺からのおごりってことで受け取ってくれる?」
柊は百合に先程注文したカフェオレを渡す。
「そ、そんな悪いです!
これは藤城さんが先に注文したものですよね!?」
「いいんだよ、だからこれは俺のおごりだから。」
「で、でも......」
百合は申し訳なさそうに下に俯く。
「......君って、なんか他の人とは違うね。」
「へ?」
「ううん、何か不思議な感じの子だなって思ってね(微笑)」
「そう...ですか?」
「うん、にしても......
さっき俺を誰かと勘違いしていたけど、
その人は誰だったの?」
「え゛!?えぇっと......(汗)」
「......もしかして、彼氏とか?」
「っち、違います!えぇと......そのぉ......
元担任の先生です!」
百合は緊張するあまり、顔を真っ赤にしながら言った。
「元、担任の先生?」
「......正確には、私が小学生だった時に来た教育実習生の
先生ですけどね......(苦笑)」
「その先生に、俺が似てたの?」
「は、はい......(汗)」
「先生の事を名前の方で呼ぶなんて
やっぱりなんか百合ちゃんって違うね(笑)」
「は、はははは...(苦笑)」
(今は彼氏になっちゃったけど......(汗))
勿論そんなことは言えないわけで......
「しかも呼び捨てなんて凄く親しそうなんだね。
本当に彼氏かって思うよ。」
「......(汗)」
「......どうかした?」
「い、いえなんでも!(苦笑)」
(うぅ......太輔から話を逸らさないと......)
百合はカフェオレに口に運んだ。
ハッ!
「す、すいません!」
(勢いあまって飲んじゃったよ......(汗))
「いいんだよ、俺からのプレゼントだから(微笑)」
「うぅぅ......」
「俺は...」
ひょいっ
柊は百合からカフェオレの取り...
「ほへ?」
ゴクッ
「一口飲めればそれでいいからさ。」
「ぁ...」
う、そ...今のって......
間接キス......?