第13章 ♡Story10♡ ゲストは...
「百合ちゃん、
俺は少し抜けるから先に楽屋に行ってて!」
「わかりました!」
「じゃ、また後でね!」
「はい!」
涼介とは一旦別れ、百合は先に楽屋に行くことにした。
「まだ少し時間あるし......
カフェでカフェオレ買ってから行こうかな?」
百合は真っ直ぐ楽屋には行かず、
局内のカフェに寄ることにした。
そこで新たな出会いがあるとは
百合はまだ知る由もなかった。
カフェなう...
カフェに行ってみると何人かお客さんが来ていた。
お客さんと言ってもここのカフェは
主に社員や番組などに出るタレントさんが
利用するところだけどね。
カフェオレを頼もうと専用レジに行くと先客がいた。
「すいません、カフェオレ1つお願いします。」
「かしこまりました、少々お待ちください。」
どうやら前のお客さんもカフェオレを頼んだようだ。
(ここのカフェオレ美味しいからなぁ~......にしても、
この声誰かに似てるのは気のせいかな......?)
前にいるお客さんは20代くらいの男性だった。
そして百合は"ある人物"の声に似てると
直感的に感じだ。
「お待たせいたしました、カフェオレでございます。」
「ありがとうございます。」
(この低い感じの声、どっかで聞いたことあんだよな......)
「次でお待ちのお客様、御注文をお伺いします。」
「ぁ、カフェオレ下さい!」
「ぁ...申し訳ありません......。カフェオレは先程ので
最後でして......。」
店員が申し訳なさそうに言う。
「そうなんですか......大丈夫です!別なのにします!
えぇと......じゃあ、こn..「良かったら、俺のを飲む?」
......ほへ?」
百合は驚きながら左横を見る。
「っ!?」
そして百合はその人物を見てさらに驚いた。
その理由は......