第11章 ♡Story8♡ モデルは恋愛禁止のようです......
「あたしはYuKiNo!本名は鈴木雪乃だよ!
歳は21歳でーす!
あと、百合ちゃんとは雑誌が違うんだけど
【violet】の専属モデルだよ!」
yuKiNoさんの第一印象は
【明るい】イメージ。
事務所は違うみたいだけど人柄のよさそうな人。
「俺は天羽(アモウ)颯太、24。所属事務所はSHININGで【Leap】の専属モデルだ。よろしくな、百合。」
颯太さんの第一印象は
シオンさん以上に【クール】なイメージ。
「よ、よろしくお願いします!」
「あのさ......。」
「は、はい?......何でしょう、か......。」
「くれぐれも俺の足を引っ張んなよ?
新人だからってこの俺は容赦はしねぇ.....
餓鬼だろうが女だろうが......。」
百合がお辞儀しながら言うと颯太は百合に
威圧感を掛けながら言う。
ビクッ
「は、はい......足を引っ張んないように
頑張ります......。」
「ちょっと颯太君!その言い方はないんじゃないの!?
ごめんね、百合ちゃん......」
YuKiNoは百合の肩を抱きながら言う。
「いえ大丈夫ですよ!気にしないでください(笑)」
「そういうヘラヘラしたとこ、
アイツみたいで嫌いなんだけど。」
「......へ?」
颯太からの言葉に驚愕の表情をする百合。
「颯太!いい加減にしなさい。」
呆然とする百合を見兼ねたシオンは颯太に
低い声で叱る。
その声は威厳がありふれる声だった。
「だってコイツ、玉森裕太の妹だろ?
何でアイツの妹と、
共演なんかしねぇといけねぇんだよ......。」
「......ぇっと......ぁの、颯太さん......それ、
どういう意味......ですか?」
「そのまんまの意味だ......。」
平然と冷たく言い放つ颯太......。
「俺はアイツが嫌いだ......ってか、
【Annie】の奴は全般に嫌いだな。
......勿論、お前もだ...シオン......。」
「......。」