第11章 ♡Story8♡ モデルは恋愛禁止のようです......
颯太の言動は周りを一気に険悪な雰囲気させた......。
そして静かになる室内......。
そんな雰囲気を破ったのは......
「おいおい、何暗い雰囲気になってんだ?」
「中居さん......。」
SMAP、中居正広だった。
「颯太、いくらなんでもそれは言い過ぎだな。
共演者がどんなに嫌いな奴でも共演しないといけない。
それが芸能界ってもんだろ?」
「っ......。」
「それに玉森の妹だから嫌いだってか?
そんだけの理由で、決めつけんのはどうかと思うぞ。
......お前は本当にそう思ってるのか?」
「......。」
「そりゃあ芸能人だって人間だから
嫌いな人は勿論いるだろ......。でもだからって
そんな理由で決めつけるのはどうだかな。」
「っ俺h..「嫌いかどうかって決めるのは......。」
......。」
「彼女の実力を見てから言ったらどうだ。」
「......。」
颯太は中居の言葉に何も言い返せなかった。
事務所の中でどのグループよりも積み時代を苦労した
彼だからこそ、言えた言葉なのだった......。
「......すいません、口が過ぎました.....。」
颯太は渋々そうに謝る。
「颯太さん...私......。」
「さっきは言い過ぎてすまなかった、でも今のとこ......
お前を好きそうにはなれねぇ。けどあくまで共演者だ、
番組内だけでは仲良くしてやる。」
「はい!よろしくお願いします!」
「......お前ホント兄貴にそっくりだな、
やっぱり好きにはなれねぇ。」
そっぽを向く颯太。
「颯太君!」
「まぁまぁいいじゃねぇかYuKiNo、
颯太にも百合ちゃんの良さがいつかはわかるさ。」
「中居さん......。」
「大丈夫ですYuKiNoさん!
私、颯太さんに認められるように頑張ります!」
「百合さん、その意気で頑張ってくださいよ?」
「はい、プロデューサーの期待に
応えらるようにも頑張ります!」
「意外と百合は逆境に燃えるタイプなのね、
この感じならやっていけそうね。」
シオンが微笑みながら言う。
「はい!」