第11章 ♡Story8♡ モデルは恋愛禁止のようです......
それから10分ほど経ち......。
「お待たせ!ゴメン太輔!結構待った?」
「いや、全然大丈夫だよ。」
「そっか、なら良かった!」
「で、ちゃんと課題は持ってきたのか?」
「うん!教えて教えて!」
「俺はあくまでアドバイスするだけだからな。
本文は自分で全部書けよ?」
「ちぇ......。」
百合は頬を膨らませる。
「......お前、俺に書かせるつもりだったのか?」
「ピンポーン、大せーかい♪」←
「ったく、昔から悪知恵だけは働くな......。」←
「だけはって!
これでも勉強はそこそこできてるけど!?」
「お前が勉強できてるシーンなんてあったか?
この小説で。」←
「設定のプロフィールに書いてあるもん!(P6参照)
あと陸に宿題も教えてたし!(P44参照)」
「俺が知るか!」
「自分で話振ったくせに!」
「はいはい、じゃあ課題始めっか......。」
「はーい。」
こうして百合は太輔にアドバイスを貰い
レポートを完成させた。
「意外と早く終わったね!」
「あぁ、そうだな。」
「やっぱ先生を彼氏に持つと宿題が楽だよ(笑)」←
「何だそれ(笑)」
「(笑笑)」
「で、俺に相談したいことって?」
「あー...えっと...相談したことはさ......カクカクシカジカ」
一瞬引きつる表情をした百合。
そして百合は昨日涼介に言われたこと言う。
「事務所タレントの恋愛は御法度か...
まぁよくある話だよな......。」
「太輔はどう思ってる?」
「どう...って言われてもな...。
ばれなきゃいいってわけじゃなさそうだもんな......。」
「......。」
「ってか、俺らの関係って知ってるの?」
「ううん、陸と別れたって事しか言ってない。
私達が付き合っていることはお兄ちゃん達にも
言ってないし......。」
「そう、か......。」
「どうすればいいのかな......。」
「極力距離を取ったほうがいいんだろうな......。」
「......。」